2017年07月09日

お笑いサタケ道場からのお知らせ

お笑いサタケ道場からのお知らせ
http://owaraisatake.com/oshirase

山本誠子へのメッセージはこちらのコメントへお願いします。
いただいたコメントは、山本誠子のご家族へお伝えします。
また、このブログは閉鎖せず、公開のまま管理しますのでご安心ください。

お笑いサタケ道場一同
posted by masako at 13:09| Comment(88) | 芝居以外の日常

2017年04月03日

こわくないはなし

そういえば、夜の病棟と言えば怪談がつきものですが…

今回はそんな、二つの病院で入院した時の経験を語る、怖くない話です

と言うのも私、全く霊感というものがありません
セカンドオピニオン前の病院でも手術後結構長い事入院していましたし、その時は個室でしたし、午前二時に目が覚めてふらりと病棟を一週して外を見たりトイレに行ったりしましたが、全っっっっっっったく怖いと思った事がありませんでした!!

新しい病院でもそうです

夜の病棟は電気も薄暗くなりますが看護師さん達の詰め所は明るく煌々と輝いていますし、どこかでナースコールは常にブーブー鳴ってます
人の気配が必ずどこかにある感じで、ぽつんと寂しいと思う隙間はありませんでした

こういう怖い事があったという話も一つも聞いていません
流石に看護師さんに直接聞いたりはしませんが、そういう噂がまわってきた事すらありません^^;

血糊飛び散る処置室に泊った時だって、腰が痛くて眠れないわ〜くらいで怖いは一つもありませんでした

結論、普通の人間が普通に入院するのに、病院はさっぱりちっとも怖い場所じゃない、です
怖い時って、人の気配とか声とか足音が全くしない時だと思うんですが、案外そうはならないんですよね
これは私だけなんでしょうか…


あ、怖いとは別の話ですが
シャワールームで滑って転んで尻餅ついてしまった時は、それを言った晩は厳戒態勢になりました!
泡が足にくっついていたのでつるりと滑り、肩とお尻を少々ぶつけただけで、これを看護師さんに言うべきかどうか悩んでいたのですが、一応と思い報告したのです

そしたらもう看護師さんは飛んでくるし主治医のS先生も飛んでくるし、頭は打っていないなと何度も確認がありまして、更に夜中の三時に見回りの方が来てくださって、血圧を測ってくれました

普段見ない看護師さんだったので、もしかしたら何かあった時に対処できる様一人追加で呼ばれた方かもしれません……す、すみませんでした〜

こちらが大した事はないと思っていても、病院側はこちらの想像以上にがっちり色々やってくださいます…
ありがとうございます

シャワールームでは足の裏に石鹸の泡が付いたらすぐに洗い流すようにする事にしました
気を付けます…

タグ:入院
posted by masako at 10:07| Comment(0) | 芝居以外の日常

2017年03月16日

健忘録 かみさまのはなし

なんやねんこのタイトルと思われるかもしれませんが、ちょっと精神論的なお話を今日はさせていただきます

私は、多分一般のご家庭よりも「かみさま」というものに近い生活を送っていました

というのも、私の祖母とおばがキリスト教を信仰していたからです
だからと言って私がキリスト教かというとそうではないのですが、昔からかみさまという単語に近く接して生きてきたと思います

私のかみさまへの接し方は、他愛のない事が殆どでした

おなかがいたい
かみさまなおしてください
消しゴムがなくなった
かみさま見付けてください

こんな感じです
そして「私のかみさま」は、いつもそれを叶えてくれていました

大きくなって「私のかみさま」はかなり単純なシステムのようなものになっています
悪い事をしたら怒られる
いい事をしたら褒められる

こんな具合です

私の中のイメージで「善いこと」=「かみさま」になっています

病気をして思ったのは、私が病気になったのには何か意味があるのだろうという事でした
実際、病気になったお陰で気付けた事が沢山ありました

家族の優しさだとか友人のありがたみ、芝居仲間の情の厚さ
勿体無いくらいぽかぽかしたものが私には両手一杯溢れていました

そして、自分を偽らない事、我慢をしない事、そんな事も学びました

色々感じて変れて、でもまだ癌は治っていないので、きっとまだまだ私には癌と向き合わなくてはいけない理由があるのだろうと思っています

去年一年で多分今まで生きてきた分の痛みと吐き気をさらうように体験させられたと思っています
痛みに関しては現在進行形でまだ続いています

なので、最悪私のかみさまは私を治さないかもしれないとも思っています
かみさまが私が死ぬ事に何か大きな理由を見付けているのなら、私はそうなる運命なのではないかと思ったりもするのです

勿論、それを甘受する程出来た人間ではありませんので、必死で治してとお願いしていますよ!
でもかみさまの物差しで考えた時、ふとそんな事を思うのです

なので、私が私のかみさまにも一つ必死でお願いするのは、痛みや苦しみで喚いたり呻いたりする事があったとしても、その時の私が今の様な精神状態をキープできますようにという事です
今の脳内コンディションで、目の前のでっかい壁に立ち向かえますようにという事です

誰かのせいにするのなんて嫌です
ああすればよかった、こうしたらきっと良かったなんて、言い訳や後悔をするのもまっぴら御免なんです

私は私のかみさまに心の底から強く強く、その事をお願いしています







と、ここで終るとだからおまえは気持ちが弱いんだ馬鹿者めと怒られてしまいそうです
それに、私もそこまでできた人間ではありません

なのでやっぱりぎりぎりまで必死で足掻きたいと思います




メラゾーーーーーーーマ!!!!!!!
ア゛ア゛ーーーーーーッ!!!!!!!(起立、絶叫)




posted by masako at 12:56| Comment(7) | 芝居以外の日常

2017年03月15日

健忘録 抗がん剤変更と腰痛

少しお久し振りになりました

ブログの続きです

何となく話がたまったら吐き出してを繰り返しているこのブログですが、今回は抗がん剤の続きと腰痛のお話です

腰痛、何故癌で腰痛かと言いますと、私は腰椎に癌が転移しています
詳しく言うと、腰椎二番目と五番目、それから右の恥骨

私が今現在歩けない程の痛みを被っている原因は、腰椎の癌が原因となっている訳です

前回のブログでも書きましたが、腰痛がある日突然酷い事になりまして、痛すぎてあまり長い時間歩けなくなってしまいました
その歩ける時間も段々短くなって、徒歩五分で立ち止まる
そんな状態です

立っているのもしんどいので、座っているのがデフォルトになってくる日々…

一度立部さんと強いお薬を懐に忍ばせ買い物に出掛けたら、出先で痛くなり薬を飲むと、今度は猛烈な吐き気に襲われるという事が起きました
いやあ、あれは本当にお店の人にも立部さんにもご迷惑をおかけしてしまいました
さらに、OMさんのスタジオが近いという事で、買い物場所から移動して休ませて貰ったりなんかして…
本当にその節はありがとうございました!!!!

後日、これはもう入院という事になりまして……
そして今日久々に退院してきたところなんですが…実はまだ何も治っておりません!

というのも、「パクリタキセル」「カルボプラチン」の二つの抗がん剤、それから「アバスチン」が効きにくくなってきた為新しく導入された「ドキシル」「アバスチン」の組み合わせからなる抗がん剤
これが腸穿孔の可能性が若干あるお薬なのです

腸穿孔=腸に穴が空きます

そして、腰痛の治療として頼りにしていた放射線の照射は、勿論体を貫通するものでございますので腰にあてようとすると、どうしても腸を掠めます
色んな方向から腸を避けるように避ける様にあててくださるそうなんですが、それでもどうしても当ってしまうという事なんですね

放射線も、当った場所はダメージがあります
お薬の説明書には同時にやってはいけないという事は書かれていないらしいのですが、一般的に同時使用は避ける事になっているそうです

なので、抗がん剤を少しお休みしないと放射線を当てる事が出来ないそうなんです

やれどっちを取るかという感じですが、私はとにかく歩けるようになりたいと希望しました
どこかへ出掛けるのも車じゃないと駄目だし、そもそも歩き回れないなら外出なんて出来ません
どうしてもこれを解消したかった

なので、少し期間をあけて、放射線を打って貰う事になりました
治療延期です

腰の話ですが、久々にMRIを撮ってもらうと抗がん剤の切り替え時期という事もあるけれど、腰の癌が少し大きくなっているという事でした
数は増えていないという事で、それだけはちょっと一安心

しかし「骨折はしてないんですよね、良かったです」と言った私に、担当のS先生は「う〜ん」とうなりました

骨折=ボキッのイメージなんですが、腰椎の場合そうではないらしいのです
腰椎の骨折=ヒビでも骨折
そして腰に癌があるという事は、もうヒビ入ってるようなもの、らしいのです

「このMRIを見る限り…骨折してるとも言えなくもない…」

マジで?

腰椎骨折ですって!
そら痛いわ!!!
お外五分も歩けないわ!!

放射線の治療が始まるまで、痛み止めのお薬を少し変えて普段の痛みの緩和を促す事になりました
飲む薬の量は増えてしまいましたがまあ…致し方ないです
痛いよりマシ!!


放射線科のT先生も担当のS先生も、私が芝居をしていると言ったら張り合いがある方がええ事だと言ってくれますし、全面的に協力しますと言ってくれます
凄く親身になってくれる、いい先生達です

なんやかんやで病院を変わったりしましたが、今の病院に入れて良かったなと今は感じています


それからもう一つ、担当のS先生から少し怖いお話も聞かされました

抗がん剤が一つ効かなくなった事、今やっている抗がん剤の効果がどこまであるのかわからないけれど、先生は私が抗がん剤が効きにくい体質なんじゃないかなと思っているという事

「ドキシル」が駄目だった場合、次の抗がん剤を利用するのか他の治療法にするかどうかは悩ましいところである事

勿論、治る、治す方向で全力で治療をするしその方法も探すけれど、もしもの時に緩和治療やホスピスに入るという選択肢が目の前に来た時どうするか、という事も考えていて欲しいと言われました

いざ目の前に恐ろしい現実がやってきた時、何もわからない選択できないではどうしようもないので
怖いけど、自分で何をどうするかは決めたり探したりしないといけないなと思いました

勿論、ここにきても図太いので、まだ治ると信じていますし治ってやりたい事もありますし、何より芝居沢山しないといけませんからまだまだ

親孝行もちゃんと出来ていない身ですので、もうちょっと頑張らせていただこうと思っています







posted by masako at 13:08| Comment(3) | 芝居以外の日常

2017年03月01日

健忘録 抗がん剤編C 爪の変化と腰痛

さてさて、抗がん剤のお話です

前回はお芝居の話になったので一回飛んで、去年の秋頃のお話に戻ります

セカンドオピニオンで病院を変えてから、少しずつ体調の変化についていけるようになってきました
抗がん剤は三週間に一度になったので、最初の十日は関節痛が酷い
それが過ぎれば割と過ごしやすい
この繰り返しです

十日を過ぎればつまり体が動くという事なので、気分が落ち込まずに済む時間を確保出来るようになってきたのです

もう一つの副作用、味覚の変化

表現しにくいのですが、味そのものが薄くなって、合成調味料の甘い味だけ感じるようなイメージでしょうか
それも点滴後十日ほどでマシになってきました
友達とお茶をしたりご飯を食べに行く約束をするのは、この期間を狙ってになりました

腰痛もだいぶマシになったので、吐き気の薬はあまり飲まずに済むようになりました
これは芝居をやる上では絶対条件です
本当に助かりました

※3月現在はまた腰痛がぶり返し、この頃よりむしろきつい状態なので、吐き気の薬を吐き気が出ないよう半分ずに折って飲むなどの対処をしています

10月5日
足元ふらつき有り なまっている
これから歩かないと…

この頃からしっかり歩くを意識して、一日30分は歩く! を目標に父に買って貰ったウオーキングマシーンをしっかり使うようになりました
出れる時は外にも出て、近所を散歩します
腰痛さえなければ、運動が出来る
これが一番ありがたい

ただ、手足の痺れは蓄積していくものなので、時間が経つ内に酷くなっていきました
薬は飲んでいるのですが、特効薬という程の効果はないらしく、特に足の感覚が鈍くふんばりが弱いです
お芝居の時、最後のお辞儀で足がよろけた事もありました
隣の立部さんが倒れるんじゃないかとハラハラしたそうです

次からつま先にぎゅーっと力を入れて、絶対によろけないよう注意しました

お芝居が終った頃、毎回入院だった抗がん剤の治療が、日帰りに変わっていきました
これはありがたい

毎回二泊三日の荷物を用意してベッドにごろごろするだけの日が短縮されるのです!
やった〜〜
これでウオーキングが出来ない時間を減らす事が出来ます
嬉しかったです

ですが、この日帰り注射、思ったよりきついものがありました
往き帰りの事ではなく、環境が変わったからなのかちょっとしんどかったのです


日帰り点滴は広い部屋にカーテンで仕切ったリクライニングのソファーとベッドがずらり20以上並んだ内の一室で行ないます
私は点滴にかかる時間が6時間と長く、アルコールのせいで吐き気もあるのでソファーではなくベッドでの点滴にして貰えるようでした

大きな部屋は綺麗で明るくて、トイレも近いしDVDデッキの貸し出しなんかもあります
ご飯も食べられる…のですが、点滴を打っていると水分を大量に摂取する為かお腹が減りません…

12月14日
日帰り初めて アルコールでか一回吐く

入院の時はアルコールでふらふらになっても吐くまでいかなかったのですが、どうにもうまくいきませんでした
足の痺れについて、つま先が痛い時もあると看護師さん伝えると、色の変化はどうですか? と、聞かれました
そう言えば足の爪をじっくり見る事はありません
どうだろうと靴下を脱いでみると、黒ずんでいました
驚き

見落としていた副作用なのですが、爪の黒ずみや変形(線が入る)があるようなのです
じわじわと出てきているので、さっぱり気付いていませんでした
この時、手には症状が殆ど出ていなかったのですが、3月1日現在はしっかりわかるようになっています

19954.jpg

わかるでしょうか?
縦と横に筋が入り、黒ずんでいます
パッと見てすぐわかる程ではありませんが、気になるくらいにはわかります
マニキュアでも塗ろうかしらと思いましたが、爪が息できない感じが苦手で放置しています
ですが、そろそろ春ですし薄い肌色〜ピンク色を塗ってみるのもいいかもしれませんね


1月13日
日帰り二回目 打ってる時手足の痺れ強
アルコールのせいか三回吐く 腰痛!!
一日入院

この日、点滴中に物凄い腰痛に襲われてナースコールをしました
散々吐いた後の激痛
眉を顰めて歯を食いしばって耐える程の痛みです
仰向けになって横になれず、体を横にしたり座ったりして耐えましたが耐えきれず

抗がん剤のアレルギー反応と判断され、それを抑える点滴をされましたが一切良くならず、主治医の先生がおりてきてくれました

痛い場所が癌がある場所と一致しているので、アレルギーではないだろうと先生
にっちもさっちもいかない私に、先生が「どうする? 今日入院する?」
私は「します」と応えました

お家大好きっ子の私でしたが、痛みに耐えられる気が全くしなかったのです

大急ぎで私の入院の準備が始まります
先生も看護師さんも慌ててベッドの確保を試みてくれましたが、何と満室
仕方なく、処置室にお泊まりする事になりました
検査をすれば、二泊くらいになるそうで、ベッドが空けばそちらに移動するという事になりました

処置室はナースステーションがお隣で、カーテン一枚で隔てられていました
処置室なので、メインの大きなベッドの横に、簡易の細長いベッドが置かれています
荷物を入れるスペースはないのでそこへ荷物を置きました

床は緑色、よく見たら、け、け、血痕がまだ残っておりました
おお…リアル処置室
病棟もいつもの婦人病糖ではなく階が違うので、入院患者さんの中には男性も居ます
トイレを探しに外に出た時、風景がいつもと違うのが新鮮でした

母が慌てて入院に必要なタオルやパジャマを持って来てくれました
申し訳ない…
私を迎えに来た父から連絡を受け、お仕事から帰った後大慌てで荷物を用意してくれたのです
ありがたい

腰痛に処方されたのは一時期吐き気が強すぎて飲むのを諦めた麻薬成分の入った「オキノーム」
覚悟をして飲むとあまり吐き気は出ませんでした
看護師さん曰く、痛みが強く出てる方が、吐き気が少ないんですよ
へ〜〜なるほど…
これぐらい痛くないと駄目なのか…

薬が若干効いてくれはしましたが、やっぱり仰向けに寝る事は出来ず、横になって寝ました

次の日の朝、主治医の先生がやってきました
「山本さん、どう?」
「昨日ほどの痛みではなくなりました。オキノームが効いたみたいです」
「立てる?」
「はい」

すっくりと立つと、先生が笑いました
「山本さん、退院したい?」
「したいです」
「じゃあ、退院しよっか」
「はい〜?」

私の退院が決まりました!

というのも、昨日より悪くなっていたり、立てなくなっていたら検査と先生は思っていたようなのです
それが症状が緩和されて、なおかつしっかり立てるなら良いでしょうと
私が基本入院あんまりしたくない派だという事も、先生は汲んでくださっているようです
嬉しい

退院を伝えられた看護師さんの「ええ!!!」という驚きが、申し訳なかったです^^;
私の引っ越し先を確保してくださっていたのですが、それが急にいらなくなったのです
それでも良かったですね〜お家に帰れて、と笑顔で言ってくださったのですから、ホントに白衣の天使達…
ありがとうございました

オキノームの追加をたっぷり貰い、退院となりました
処置室での一夜は面白い体験となりました
というくらい前向きな方がいいでしょう!!

その後オキノームを常用していたら、ある日猛烈な吐き気に襲われ、立っても居られずベッドに倒れ、口半開きになって呼吸が浅くなる事30分という経験もしたのですが、やっぱり頓服は使う時をしっかり見定めないと怖いなと思った一幕もあったり

薬は強くなればなるほど、気を付けて飲まないといけないなと痛感しました

その頃から、腰痛がきつくなり5分も歩くと腰が痛いという状態が続いています
続けて居た30分ウオーキングも出来なくなりました
薬を飲んで、落ち着く時間を今試している所です

先生は放射線の治療も考えているけれど、負担が大きいので出来れば飲み薬と抗がん剤で乗り切りたい、と言っていました
先生の希望にも応えたい
いけましたね〜って笑い合いたい

また薬もなく、時間も気にせずざくざくと歩ける時が来ると信じています






posted by masako at 12:23| Comment(2) | 芝居以外の日常