2017年02月15日

健忘録 抗がん剤編

このブログを見に来る人は演劇関係の人が多いとは思うのですが、そろそろ卵巣癌という同じ病にかかって抗がん剤を使う事になり、不安に思っている人に届いていたらいいなと思っています

届くかしら
というかそもそも届いたとして役に立つかしら

わかりませんが、とりあえず体験記をどんどこ思い付くままに書いていこうと思います


今回は抗がん剤と、その副作用の話に集中したいと思います

前回もそうでしたが、私は専門医ではありません!!
貰った抗がん剤のパンフレットの情報と自分が体験した事を書いていきます
正しくは〜という表現があるかと思いますが、大きく違っていない場合は鼻で笑いながら読み飛ばしてください


卵巣癌は、使える抗がん剤の数が多い病気だと先生から説明されました
なので、一つの抗がん剤が効かなくても、二つ目、三つ目とお薬を試す事が出来るそうです
有り難い事です

平成29年2月15日(水)
この段階で、卵巣癌に対して統計的に最も良く効くとされる抗がん剤は

「パクリタキセル」
「カルボプラチン」

この二つだそうです

生理食塩水やブドウ糖、吐き気止めなどとこの二つのお薬を、順番に点滴で打っていきます

抗がん剤は、打てばバケツを持ってげーげー吐く、みたいなイメージがあるものですが、今ではお薬もかなり良くなり、吐き気はあっても吐くまでいく人は少ないと説明されました
吐き気止めの薬も良くなったので、抗がん剤を打つ前に予防としてそれを点滴する事によって、吐き気をかなり抑える事が出来る様になったとも

有り難いお話です

ですがこのお薬、私にはとってもとっても、大変な問題がありました
「パクリタキセル」が、アルコールで溶かして使うお薬だったのです

私はアルコールに目茶苦茶弱いです
酒が飲めません
どれくらい飲めないかと言うと、グラスに注がれたお酒を三分の一も飲めば、顔が青くなり呼吸が浅くなる位に弱いです
それを、血管に直接打つというのです
投与されるパクリタキセル100ミリグラムあたり、ビールで役150ミリリットルに相当するアルコール量となるそうです

薬の副作用でも何でもなく、単純に泥酔して吐く!

酒好きの知り合いには「それは羨ましい! むしろ飲みたい」と言われましたが、とんでもねーです
抗がん剤は血管から外れて皮膚に染み出してしまったりすると、その周辺の組織が死んでしまうくらきっつい薬らしいのです
それを体に入れる訳です
脅す訳ではありませんが、しんどい薬にはかわりはないという事です


さてさて、次はこの薬達の、副作用の話をしたいと思います
17855.jpg

病院でもらったパンフレットです

この薬はこんな薬だよ〜という紹介ですが、どちらも副作用についての説明が大半を占めています
この二つの薬の副作用、結構同じ内容のものが被っています
ですが、どちらも兎に角量が多いです

まずカルボプラチンから
当日
過敏症・悪心・嘔吐

二日目
悪心・嘔吐(遅延性)・食欲不振・倦怠感

三日目
手足のしびれ

一〜二週間
口内炎・下痢・骨髄抑制

一ヶ月にかけて
間質性肺炎・脱毛・肝障害・腎障害

ひとつも良いことないな!! って感じですね

勿論これが全部起こるとは限りません!

起こる可能性がある、というものです
実際私の身に起こったのもこれらの半分くらいです
まあ半分でも多いですよね

では次に、パクリタキセルです

当日
過敏症・悪心・嘔吐

二日目
悪心・嘔吐(遅延性)・筋肉痛・関節痛

三日目
手足のしびれ

一〜二週間
口内炎・下痢・感染症・出血

一ヶ月にかけて
脱毛・貧血

こっちも大概です

ですが、殆どの副作用が同じものになっています

本当に、個人によって副作用の出方は変わるようです
なかなか出ないな〜もうこれないのかも、と思っていたら遅れてやってくるって事もありました

ただ、この二つのお薬に関しては、脱毛と骨髄抑制はほぼ起こると思っていいという説明でした

骨髄抑制とは、ざっくり言うと白血球、赤血球、血小板の量が減少する状態の事です
つまり、怪我をすると血が止まりにくいだとか、風邪をひいたら重症化しやすいだとか、そういった事になります

あと、上記にはありませんが吐き気を抑える薬のせいで、便秘になります
なりやすいです

もう一つ、味覚が変わります
何食べても美味しくない、みたいな状態になります
これはかなり個人差があるみたいですが、私はなりました

更にもう一つ、臭いに敏感になります
今まで平気だった臭いが、嗅ぐと吐き気をもよおすようになります
これも物凄く個人差があります
人によって、何が駄目かも変わります


こんなに沢山の副作用、恐ろしい不安だ、やってられない!!
そう思うかも知れません
私もそう思いましたが、結構慣れてくると対処方がわかってきます

吐き気が出たら吐き気止めを飲みます
横になって休みます

手足の痺れは一応、薬があります
あんまり効きませんが、その内しびれにも慣れてきます

関節痛は我慢せず痛み止めを飲みます

鼻血が出やすくなったら強く鼻をかまないよう気を付けます

風邪をひきやすくなるのでうがいをします
マスクをします
お水を飲みます

貧血が起こったら鉄分を摂ります

脱毛が起こったらウイッグや帽子をかぶります
眉は描きます
睫はつけまつげもあるし、アイラインで割と誤魔化せます

何とでもなります
思い詰めなくても大丈夫
何とかなります

きっついな〜ってなったら、きっついわ〜って言いましょ
ほんで、自分の体を褒めたり慰めたりしましょ

ごめんな、私が不甲斐ないせいで大変やな
痛いな、しんどいな、でもありがとうな、生きてるな、大事にするからな

そう言って、自分の体を労いましょ

流れに身を任すのみな感じではありますが、必要以上に怖がらなくても大丈夫です
どうしてもきつかったら、主治医の先生に相談したり、セカンドオピニオンを試してみてもいいと思います

食事療法や自然治癒を扱っている病院の門戸を叩いてみるのもいいと思います
今後また書きますが、私は最初の病院から違う病院に移っています


あと二つ、抗がん剤の紹介を

「ドキシル」
「アバスチン」

17882.jpg

まずアバスチンから

これは他の抗がん剤とセットで使うお薬みたいです
ですが、ちゃんと抗がん剤なので副作用はしっかりあります

内容的には殆ど一緒ですが、ごくまれに胃や腸に穴が空く事があるそうです
それから、先生が動向を気にしているなと感じたのは尿にたん白が出るたん白尿

この薬単品での副作用は、そこまで強くないという印象です
何せ先生が「この薬は吐き気とかないから」と言ったくらいです!

先に説明した二つのお薬は「癌の増殖を防ぐ」お薬になります
このアバスチンは、簡単に言うと「癌が作った栄養補給用の血管を壊して兵糧攻めにする」お薬です

次に、ドキシル

実はわたくし、先に使っていた二つのお薬が効きにくくなってしまっていました
パクリタキセル、カルボプラチンに代って、このドキシルを使っています

こちらの薬は上の二つとは違い、副作用はほぼ一つに集約されています

「手足症候群」

パンフレットの中は、手足症候群の説明と対処方でページの半分以上を占めています
手足症候群は、手が赤く腫れたり爛れたり…という事が起こるそうです
これまた結構な確率でなるようですが、その症状の強弱は人それぞれみたいです

そこまで酷くなる人は見た事がないと薬剤師の先生は言っていましたが、重い物を持ったり雑巾を絞ったりペットボトルの蓋をあけたり、そういう事は避けた方がいいそうです
保湿が大事! との事

あともう一つ、手足症候群に次いでページがあったのが口内炎
これもそんなに心配はしなくて大丈夫と説明されました
歯磨きとうがいをしっかりして、もし口内炎が起こったら早いうちに市販の薬を塗れば大丈夫

骨髄抑制や吐き気、脱毛もセットでついてくるのですが、吐き気、脱毛に関してはかなり弱く、抜けてしまった髪や眉が生えてきたり、痺れている手足が改善される……かも……との事でした

これは有り難い!!!

何よりアルコール地獄から脱出出来るのが本当に有り難い

いい事づくしでもう何だったら最初からこっちがええや〜ん、とか浮かれる事は出来ません
薬が一つ効かなくなったって事は、選択肢が一つ消えたって事です
統計的に一番効く薬から試していってるので、このお薬は2番目の薬です

なんて考えるより、やっぱり「ええや〜ん」の方がいいんでしょうね(笑)
バシルーラ! バシルーラ!


お薬について私の頭で理解出来ている範囲では書き切れたと思うので、今日はここまで!

次は、私と抗がん剤について書いていこうと思います





タグ: 抗がん剤
posted by masako at 15:04| Comment(0) | 芝居以外の日常
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